ライナーノーツ

なんと優しい、なんと温かい…。
北九州で活動を続けているシンガーソングライター、波多野菜央の新曲「響け」を聴いた。
これまでと違う点は、「成果が実ったゾ」という安心感と充実感に満ちたメロディと詞の内容に感動してしまった。
自然体で伝わる女性シンガーソングライター、波多野菜央の人間として、女性としての初生々しくも逞しく、勇ましい若さに身をまとった、まるで未来を守ってくれる女神のように、心地よく「響け」は流れていった。
良い音楽は聞こうとしないでも、自然に音楽の方から人の心に入ってくるものだ。
やはり信じて間違いなかった。
いい音楽を僕も求めているし、皆さんだって求めているはずだ。
おい街編集長 高野敬市 8月15日記事より引用

【2nd アルバム直宣材資料より】

 

待望の2nd アルバム遂にリリース タイトルは「直」。 「ハートに直接届けたい」そんな思いで作られたアルバム。

直感 ストレート 直撃 波多野菜央 を表す漢字、アルバムのタイトルとしてふさわしい一文字。

サブタイトルも 激情・愛情・ど根性というなんとも個性的で日本的でこてこてのサブタイトルテーマ。

収められている曲達の世界観を見事に表現している。デビューアルバム「太陽と月」が初めましてならこの2枚目こそが

まさに This is HATANO NAO。音楽シーンのど真ん中にしっかりと第一歩を踏み出した作品である。

 

今の時代に必要な私にしか歌えない歌を届けたい。そう豪語しつつも 頑張る人に寄り添い背中を押し、共に手を取り歩く

波多野菜央らしい楽曲達。 周りからなんと言われようとも一番先頭で向かい風を前面に受ける。これこそ まさに次世代の

 

牽引者たる波多野菜央だ。

music works ASAKAWA 

 

 

おい街マガジン編集長・高野、波多野菜央を語る。

2020年1月  清い遺伝子の歌だ

 

 波多野菜央のコラムを読んで驚いた方がいるかもしれない。この時代の22才の女の子で、こんな文章が書けることに僕はまず驚いた。これは訓練して力をつけた文章力とは違う。天性の文章力である。表現力と起承転結が素晴らしい。単語(言葉)の選び方、言葉の持つをうまく散りばめて、物語となり抒情詩となっている。

紙媒体の活字が見放されそうだ。ネットの書き込みが自由に出来ることが、いいのか、良くないのかを判断する前に、書き込みが出来ることがアイデンティティであると勘違いしている人がいる。それは良くない。そういう人はネットの中に敵を作り、ネットの中で戦っている。ネットの罠にはまってしまった悲しい人達よ。他人を見下すことで己を正統化するのが今の日本の政治の世界で差別の社会だ。貴方はその類と成りたいのか?

 波多野菜央の書いた文章を読んで、なんとヒューマニズムにあふれた世界観だろうと感動した。彼女の世界は癒しに、救いになる。偽善、妬み、不正、まやかし、ウソ、不潔。グレーに嫌気がさした人達が溢れている。芸能界、政界、殺りすぎのスポーツ花形の裏にある不条理、不自然さ、金、苛めと躾のセクハラ、パワハラ。汚い言葉が氾濫し、腐心と慢心の迷路はグレーが重なり、黒々し、すっかり迷い込む。生か死かさえ解からない洞の中。

 

 彼女の陽射しに希望が湧く。清い遺伝子が活きているのを知る。その安堵感。僕の、そして貴方の遺伝子が浄化されて、笑っているのが見える。清い遺伝子が目を覚ます。実は、そんな歌を探していた。貴方の大切さ、人間の優しさを知りたい。そう、遺伝子が浄化する歌、音楽を。波多野菜央は、神業を知っているようだ。

 

おい街編集長 高野敬一

 

 

「太陽と月」ライナーノーツ 葉月けめこ

 

たとえあなたが何歳だとしても、必ずひりひりと沁みる場所がある。擦りむいた傷口に、お母さんがそっと薬を塗ってくれるように。痛みを伴いながらもやさしくしみ込む……『太陽と月』はそんなアルバムだ。たとえばとっくに通り過ぎたものとして、懐かしく振り返っていた21歳のデコボコ道について。私の一部はまだそのやたら歩きづらい道のどこかに足をとられていて、抜け出したいとあがいているままなのかもしれない…… そんな不思議なシンパシーを感じる痛みが、そこかしこで疼いているのである。もちろんそれは、次世代を担うアーティストとして“今まさに痛みと闘っている”若き声を代弁しているものに違いないのだが、私たち大人が歳月をかけて、世間に悟られないよう必死でコーティングしてきた“純”にも爪を立ててくるからたまらない。否応なしに“忘れたふりをしていたあの頃の自分”に引きずり戻されてしまう。しかもそれを心地良いと感じる包容力が本アルバムにはあるのだ――。

 

世の中の理不尽に真正面から立ち向かうM1REAR』では、怒りともとれる覚悟を歌い、『ニジュウ・イチ』という日本語読みが生々しくも新しいM221』では、まるで血を流しながら歌っているかのように切実な悲鳴を聴かせる。打って変わってM3M4は恋の歌。『Just for U』は、ここまで本心をさらけ出せばいっそ気持ちいいとすら思えるほどに、打ちのめされた主人公が描かれた。対する『うさぎ』は、ただもうひたすらに「好き」が溢れている楽曲なのだが……故意か否か、本曲にはちょっとしたギミックが隠されている。主人公の“彼”についてのある短いフレーズを聞いた途端、波多野菜央本人の恋愛事情についてあれこれ想像を巡らせてしまうのだ。これは創作であって事実ではないとわかっていても、まんまと彼女のプライベートに首を突っ込もうとしている自分を発見し、なんだか恥ずかしいような気分になっているところに……その胸中を見透かされたかのごとく、M5『嫌われ者』がピシャリとシャッターを下ろす。「おっと、詮索はここまでだ」、そんな声が聴こえてくるようだ。それほどに『嫌われ者』は本アルバムの中でも異彩を放っているように思う。というのも、本曲はことごとくダメな“僕”を描きながら、いっさいダメな“理由=言い訳”を語らない。つまり逃げ道がないのだ。そういった意味で、リスナーに“共感”という助け舟を出していない。歌世界に入っていこうと聞き耳をたてても、拒絶される感じなのである。だが待てよ、と。それこそが若さの持つリアルではなかったか。大人や世間を拒絶し、そのままの自分を受け入れて欲しいとあがく。その頑なさを溶かす魔法こそ、『太陽と月』が放つ光の中にあるのだろう。続いて、M5に呼応するかのようなM6『成長痛』が、大丈夫、大丈夫だよと傷んだ心を撫でていき、やわらかな日常の匂いに包まれたM7『デイリー』で本アルバムは完結する。

 

波多野菜央の紡ぐ音楽には毒と薬が共存している。それはALタイトルの『太陽と月』にも通じており、相反する2つの面を内包しているアーティストとも言えるだろう。彼女は18歳でギターを手にし、楽曲づくりを学び始めたという。もっとも幼稚園のころから歌手を夢見て歌い踊っていたというから、長い時を経ての開花である。衝動という名の養分をため込んだ分、花の色も鮮やかだ。弾けた笑顔の内側に湛えた熱量は計り知れない。ハッピー小娘・波多野菜央、油断ならないアーティストである。

 

本ライナーノーツは 2019年1月27日発売の 波多野菜央 CD 「太陽と月」用に書き下ろしていただきました。CD ブックレットに掲載されています。 

葉月けめこ 

福岡県北九州市出身 北九州市文化大使 脚本家

 

NHK福岡制作ドラマ『You May Dream』(東京ドラマアウォード2018ローカルドラマ賞)、NHK-FMシアター『高倉酒店で会いましょう』、劇団青春座『SHEENA ~I LOVE YOU~』脚本ほか。著書に『北九州の逆襲』、『いきなり作詞ができてしまう本!』(言視舎)などがある。

🐰

 

ハッピー小娘 まかりとおる!

 

女性シンガーソングライターと聞いてまず浮かぶのはナチュラルでフワフワとした恋愛の歌を歌う清楚なイメージという声を聞いた事がある。しかし波多野菜央という存在はその相対する位置にドンと構えている。彼女の声を聞くと体中の血液が「ドクン」と波打つガツンとギターをかき鳴らす。後ろ髪がピリピリする。体の中が カアっと熱くなる。

 

等身大という常套句の言葉では表せない彼女の歌の世界は生きていくエネルギーに溢れ 誰もが抱える闇や社会に対する悔しさを臆面も無く歌う。それは言い換えれば若者として将来へ願う一途な希望でもある。

 

力強く情熱的で それでいて大人の艶の中にたまに見せる子供のようなピュアな笑顔。彼女の持つ光と闇 その歌の世界を独自な巻き込む力が加速させていく。周囲を自分の世界に引き込んでいく

不思議な魅力は まさに幸せをまき散らしながら人の波をかき分けど真ん中を そこのけそこのけと言わんばかりにまかりとおる小娘。その後ろに老若男女の笑顔の長い列。波多野菜央を先頭にした新しいストーリーが始まる予感がする。

2018.8.28  music works ASKAWA